昨日、お稽古だったからです。
朝は仕事をして、それからでしたが、電車も順調に、
善福寺川では鴨を(たぶん)二種類や鷺や川鵜、鶺鴒を眺め、
他にも二種類名前を知らない鳥がいて、
鴨のかわいらしい声に驚き、
川鵜の長い潜水に驚き、
鳩も二種類見ましたし、声も聞いたし、
よい気持ちでお稽古場に着くと、
前の人のお稽古も見ることが出来、
また、その人がとても素敵な方ですので、すれ違いですが顏を合わることが出来て嬉しく、
それから先生の素晴らしいお話を聞くことが出来て、
お稽古も、しっかり教えていただき、
と、良いこと尽くめだったのです。
お能を作ってきた人たちのこと、
この間の翁のこと、などなど、
いつも、先生のお話は、聞いていて嬉しく、気持ちが良く、勉強になります。
(考えたことも無かったことを教わり はっとします)
この間の翁と書きましたが、
日曜日、大雪の二回目の時ですが、「式能」でした。
お稽古で前の人、というその方が急に行けなくなったとのことで券を下さったので、
午後はいろは塾ですが、行って来ました。
本当は行きたいけれど、午後のことを考えて券も求めなかったのですが、
「翁」と狂言の「神鳴」がとても見たかったのです。
「翁」は本当に、ありがたい気持ちになります。
(実はならないこともありますが、先生の「翁」はいつもなります)
金春流は、宗教性を保っているので(うまくいえないので雑な言い方ですが)
そう感じることができるのだと思います。
恭しい、清らかな、うまくいえませんが、やはり人の心の豊かさ、深さを表すような、世界との対し方と思いました。
(きびしい人の世をしっかりみつめて生き抜いてきた芸能だと思います)
「神鳴」は、雲間から足を踏み外して落ちてきた雷に鍼をする話です。
落ちて腰を痛めたのです!!
雷の脈は手ではなく頭で見るとか、雷も鍼を恐れたり、
(お箸のような太くて長い鍼を槌で打ちます!)
(ちなみに、打鍼といって、今も太い鍼を槌で打つ鍼はあるのですが、お腹にしますし、深く刺すものではありません)
非常に愉快でした。
先生に伺ったところでは、京都では、動くと折れますというところを、光ると折れますというのだそうです。
面白いですね。
今普通に使う鍼は細いものですが、そうたやすく折れるものではありません。
弱った鍼は使いません。
いきなり動くと、曲がることはあります。
やはり気をつかうところです。
それから勉強会に行きました。
夜、twitterなどで雪の被害の大きさを知り、どーんと落ち込んでいたのですが、
でも、お能を見たことで、やはり支えられた気がします。
楽しみがあるのは本当にありがたいことだと思います。
(翁に続いて脇能の「岩船」、それから狂言「三本柱」二番目の「清経」それから「神鳴」だったのです。
祝言のお能らしさがあふれていて、それは幸せな気持ちになりました)