能には果てあるべからず というのは世阿弥の言葉ですが、
(初心忘るべからず の後に出てくる言葉です)
道には果てが無いのだから、常に励みなさいということなのでしょうが、
昨日は、全然違う意味に、心の中で響いてしまいました。
アートガーデン川崎に
「バイナフ自由通信+原発ダイアリー」の大冨亮さんの個展を見に。
ちょうどイベントで、ニック・タナカさんのお話があっていて、
もう終わりがたに着きました。着いてからの話は
エストニアやチェチェンのことなどは、知らないことでしたが、
だいたいは、これまで聞いてきたことが多かったです。
でも、なんだかすごく辛くなって、
頭の中には、2・3日前から鳴りっぱなしのブルースのような音楽が響いて止まないし、
なぜか急に、お能も、他の芸術も、どんなに美しいものも、
人間が滅んだらもう無くなってしまうのだなあ・・・・と
無性に悲しくなりました。
(つまり、読み間違いなのですが、
お能に終わりは無いと読み、その上で、やはり終わりが来ると。
維持できない核廃棄物を抱えて
人間は滅んでしまう、と思ったのでした。日本だけでなく、
テレビで見たロシアの野積のコンテナのことも思い出しました。
世界中、大変なことになっているのでした。)
石油ショックのために、原発推進に拍車がかかったようですが、
その頃でも、友達と話していると、
原発にも石油が要るのに、と教えられ、そうよね、と納得。
石油製品に取り巻かれて暮らしていることも考えて、
どうして推進されるのか本当に不思議でした。
まあ、他にも、世界中でおかしなことだらけだったのですが。
抜本的な解結を目指す人たちも大勢いらしたのに、
(昨日、少しは、と書きましたが書き直しです。大勢です)
なぜかいつもお金のことが優先で、力のある者が勝ち、
こちらも、いつまでもは考えていなくて、
目隠ししたままで断崖を歩いていたのでした。
使い捨てをしない生活をしようと思っていたのに、
いつの間にか楽なほうに流されていました。
この間の地震の停電で、
どんなに電気に頼っていたのかを知り、愕然としましたよ。
(若いときは電気の無い生活をしたかったのに!)
質問された方のお一人は、原発作業員のことを、
仕事やめてもらっては困る、と思ったでしょう?と鋭い指摘。
そう、本当にそうです。ぐさっときました。
それから、もうお一人、
山野の除染はできませんよね。ということなのですが、
そのときは、質問と答えとかみ合わず、
でも言いたいことはなんとなくわかる、という感じでした。
心の中でいろいろ考えてしまいました。
本当は、福島の人は、全員避難(移住)すべきなのではないかなあ・・・・
住む場所、仕事(農地とか、他の仕事とか、その人の望むこと)
出来る限り、希望の持てるように。
手厚く。
そして、福島の山野は自然に帰す。
もぐらたたきのような、小手先の解結をやめる。
でも、そうしたくない人を強制はなあ・・・・。
田んぼや果樹園は長い時間をかけて作り上げたのだからなあ・・・
荒地に帰すのはしのびないという場所は、作物をつくり、
ずっと放射能の検査をして、
食べられるようであれば流通させ、
食べるのに相応しくないものはアルコールをとって、燃料に出来ないかなあ・・・・・
など
もうされていると思いますが、放射性物質の田畑でのありようや、
減らし方についての研究もできますね。
(ついでにエネルギーは太陽光ではなく、
小水力発電や、地熱発電や、小さくて扱いやすいものを沢山にして。
太陽光発電にはレアメタルを使いますが、
レアメタルは採掘や精錬で環境問題〜放射能汚染があるようです。
うーん、多分PCや携帯やテレビにも、使われているのですね!!)
帰り道も、帰ってからも考えていました。
チェチェンのことも聞き、
そういえば、前、何か他のところを見ていて、
バイナフ自由通信に繋がっていたことがあったな、と調べたり、
(世界中のいろいろなところのことも気になるのですが、
頭の中はぐしゃぐしゃです。ぐしゃぐしゃの堆積物に変わっています)
石油はもうすぐなくなるでしょう。
ウランだってなくなるというし(あと7年とも言われているようです)
本当に、早く目を覚ましてなんとかしなければ。
それに、何より、人を被曝させて得られる電気は要りません。
生活を質素にするのは、
今より楽しく暮らせる可能性があると思います。
ご馳走を毎日食べていたらご馳走ではなくなります。
あっさりと生きて、あっさりとさようならできるようになればなあ と思います。
今の物まみれが当たり前になった世代の人には最初は難しいかもしれませんが、
しっかりと目標があれば。
皆で生きてくという。
そうか、道は果てあるべからずと読めば、
あまり嘆かずにいられるかもしれません。
大富さんの絵はとても美しかったです。
懇親会に出ずに帰って残念です。
また拝見したいと思います。
(思いつくままに書いていますので、わかりにくいかと
後で書き足したりしています。でもわかりにくいか・・。悪文ですね)