2010.06.04 Friday
治る とは
治る (直る) とはどういうことなのでしょう。
時々、考え込んでしまいます。
なかなか治りませんね。といわれることもありますが、
何年も前からずっと具合悪かったものを、
何ヶ月か、しかも、毎週でもなく、ときどき
という治療では、なかなか、だったり、
状態にもよると思いますが、治りが悪いこともあります。
また、ずっと膠着状態が続いて、すっと変わることもあるのですが、
必ず、とは言えないことですので、頭を抱えることもあります。
(逆に、ずっと辛かった症状がさっと取れてしまうことだって結構あり
そんなに早く治ったんだ、と驚くこともあります)
治る、というとき。
元通りになるという感じで 考えてしまいがちですが、
それは、どうでしょう。
何かあって、それが治って行くというのは、
その部分で何か起こっているのです。
怪我をしたとき、観察すると、いろいろな変化があります。
皮膚の上では目に見えますが、体の中では見えません。
しかし、見えないけれど、変化しているのです。
その人の身体の見えない仕組みが働いて、「治って」行きます。
鍼灸は、そのお手伝いをするのみです。
怪我して治るとき、すっかり元通りになることもあれば、
痕が残ってしまうこともありますね。
体の中も同じです。
ですから、元に戻らないことも多いと思います。
それに、人間、日々、年を取っているのです。
(実は私の母のことも、鍼をやっているのに治らないの?と
よく聞かれます。
しかし、50台の後半には年の半分も寝ているしかなかったひどい腰痛が、
鍼を始めてからは10年の間楽になり、動き回ることが出来ました。
それから多分、圧迫骨折を起こして、激しい痛みとなり、
其の年は台風が続けさまに来たのもあり、痛みが長引いて
7ヶ月も動けなかったものが、少しずつ歩けるようになりました。
それが80を越してから、また、そういう状態になったものです。
今度は、場所が違い、今年の気候もあいまって神経痛も起こしています。
そんなにとんとん治りません。
でも、また少しずつ良くはなっています。
鍼をするとかなり楽になりますが、残念ながら長続きしない上、
家事が多くて鍼をする暇がなかなかありません。
歩かないからよ、とか、運動しないからよ、と言われると
びっくりしてしまいます。動きたいのはやまやまですが、
何しろ動けないのですから。
鍼をやっていなかったら、持病もありますので、
もっとひどいことになっていたはずです。)
治療の目標は、
その人が、出来る限り気持ちよく、日常生活を送ることが出来ること。
と思っています。
もし治らなくても それなりに生活が出来ること、
幸せに暮らせることを願って 治療しています。
うまく行かないことや、後でくよくよすることも、勿論あるのですが。
その人の身体の可能性を信じて、治療するだけです。
元通りにならなくても、
鍼灸をすることで、しないよりもよく動けたり、
痛みや辛さが減ったり、
するのなら、する価値はあると思うのです。
(何でも元通りに必ずなる、という治療が存在するのかも?です)
(6月20日に書き足しました)
時々、考え込んでしまいます。
なかなか治りませんね。といわれることもありますが、
何年も前からずっと具合悪かったものを、
何ヶ月か、しかも、毎週でもなく、ときどき
という治療では、なかなか、だったり、
状態にもよると思いますが、治りが悪いこともあります。
また、ずっと膠着状態が続いて、すっと変わることもあるのですが、
必ず、とは言えないことですので、頭を抱えることもあります。
(逆に、ずっと辛かった症状がさっと取れてしまうことだって結構あり
そんなに早く治ったんだ、と驚くこともあります)
治る、というとき。
元通りになるという感じで 考えてしまいがちですが、
それは、どうでしょう。
何かあって、それが治って行くというのは、
その部分で何か起こっているのです。
怪我をしたとき、観察すると、いろいろな変化があります。
皮膚の上では目に見えますが、体の中では見えません。
しかし、見えないけれど、変化しているのです。
その人の身体の見えない仕組みが働いて、「治って」行きます。
鍼灸は、そのお手伝いをするのみです。
怪我して治るとき、すっかり元通りになることもあれば、
痕が残ってしまうこともありますね。
体の中も同じです。
ですから、元に戻らないことも多いと思います。
それに、人間、日々、年を取っているのです。
(実は私の母のことも、鍼をやっているのに治らないの?と
よく聞かれます。
しかし、50台の後半には年の半分も寝ているしかなかったひどい腰痛が、
鍼を始めてからは10年の間楽になり、動き回ることが出来ました。
それから多分、圧迫骨折を起こして、激しい痛みとなり、
其の年は台風が続けさまに来たのもあり、痛みが長引いて
7ヶ月も動けなかったものが、少しずつ歩けるようになりました。
それが80を越してから、また、そういう状態になったものです。
今度は、場所が違い、今年の気候もあいまって神経痛も起こしています。
そんなにとんとん治りません。
でも、また少しずつ良くはなっています。
鍼をするとかなり楽になりますが、残念ながら長続きしない上、
家事が多くて鍼をする暇がなかなかありません。
歩かないからよ、とか、運動しないからよ、と言われると
びっくりしてしまいます。動きたいのはやまやまですが、
何しろ動けないのですから。
鍼をやっていなかったら、持病もありますので、
もっとひどいことになっていたはずです。)
治療の目標は、
その人が、出来る限り気持ちよく、日常生活を送ることが出来ること。
と思っています。
もし治らなくても それなりに生活が出来ること、
幸せに暮らせることを願って 治療しています。
うまく行かないことや、後でくよくよすることも、勿論あるのですが。
その人の身体の可能性を信じて、治療するだけです。
元通りにならなくても、
鍼灸をすることで、しないよりもよく動けたり、
痛みや辛さが減ったり、
するのなら、する価値はあると思うのです。
(何でも元通りに必ずなる、という治療が存在するのかも?です)
(6月20日に書き足しました)