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鍼灸はどうして効くのでしょう
鍼灸がどうして効くのか、実は、まだまだ、はっきりと分かったわけではありません。
しかし、いろいろな動物実験では、血液の成分が変わったり、血行が良くなったり、することが確かめられています。
私の見た実験のビデオでは、ウサギの毛細血管の、普段使われていない部分にも、血流が起こったり、血栓で流れなくなっている部分が通ったり、(血栓が解けてゆくのです)
こういう変化が起こっているのだと、見ていて、感激したものでした。

実際治療していると、「流れが良くなる」という実感はあります。
気を通すというのですが、気というものを説明するのが難しいです。
目に見えるのは血液ですが、漢方では血を巡らすのも気の働きなのだといいます。
鍼をすると「気」が動くのを感じるものです。
気や血のとどこおりを解くだけでも、身体が勝手に治って行くのです。
患者さんからもいろいろ聞きますが、このあいだ自分で経験した気の動きは、
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| 鍼灸のあれやこれや | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
鍼灸は心に影響する?
心身一如といいますが、鍼をやっていると、本当にその通りだなあと思わされます。
以前、心理療法の治療家の先生と話していて、やはり、こころと身体は一つなのよね、ということになりました。

鍼灸でどうして?と思いますが、
沢山の人の経験をあわせて、2000年もの間考え続けられてきた、治療法〜体と心についての考え方、が 著わされらた本の中に、そのことも書かれているのですが、
具合の悪い人を治療しているうち、体と一緒に心も変わって行くという体験をし、
昔から伝わっていることと 自分の体験が一致する、ということで
体と心は一つなんだ!と思うのです。

いつもびくびくしていた人が朗らかになり、自信無げだった人がどっしり落ち着いてきたりします。いつもいらいらしている人が穏やかになったりするのです。
不思議ですね。でも、そうなのです。
心も体も、なかなか自分では自分の状態がつかめなかったりしますね。
どうなっているのか分からないが調子が悪い。うつっぽい。パニックを起こす、
などのときも、意外と効くものですよ。
| 鍼灸のあれやこれや | 15:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
鍼の効きかた
年賀状を用意していて、来てくださったお一人お一人を思い出していました。
あの方は、どうなさったかな・・・?。
長く具合が悪かったのに、すぐに効果が現れないと、やめてしまわれる方。
少し良くなってくるといらっしゃらなくなる方。
何か、不都合なことがあったでしょうか?
説明が下手、ということもあるかもしれませんね。(口下手です)
それぞれご都合もおありでしょうが、
鍼灸は魔法ではありません。
少しずつ、気長にしなければならないことも多いのです。
せっかくいらしたのに、もったいなかったなあ、と思います。
急になったことは、すぐによくなりますが、
長くなったものは、それなりに時間がかかります。
でも、無理なく 楽に良くなることができるのは、鍼灸が一番だと思います。
しないより、ずっと早く良くなります。
おまけに、全身の調子も良くなる筈ですよ。
| 鍼灸のあれやこれや | 12:23 | comments(0) | - |
治療の頻度について
治療にいらっしゃるとき、どれくらいの割合で通ったら良いのか、ということですが、
症状によって変ってきます。
場合によって(急性の場合など)、毎日でも構いませんし、
症状の重いときも、人によって毎日、または一日おき、ということもあります。
しかし、なかなか、そう通えるものでもありませんね。

鍼灸やマッサージの効果の持続時間は2〜3日といいます。
ですから、確実に効かせて行こうというときは、
できれば、3〜4日に一度、週に2回はいらした方が良いのです。
どうしても来られない時は、週に1回でも、
少し気長にいらして下さい。
| 鍼灸のあれやこれや | 20:45 | comments(0) | - |
ひきしめる と ゆるめる 
ひきしめる と ゆるめる
鍼灸で不思議なことのひとつに、この、ひきしめる、と 緩める があります。
マッサージでは、よく、緩めるという言い方をしますが、
鍼灸では、引き締めることができるし、
また、緩めるといっても、筋肉だけではなく、
尿路や胆管をゆるめて結石を出す、
子宮口をゆるめてお産をうながす、
涙の流れをよくして、涙目を治したり、眼圧を下げる、
など、できるのです。
引き締める、は、全身をしゃきっとさせる、ということもあり、
お腹を引き締める、もあり、流産を防ぐ、もあり、
ちょっと考えても、いろいろ出てくるので、書いている私もびっくりです。

実は、陣痛が来なくていらした方があり、いろいろ緩める方法をやって、
最後に、ある穴 でめでたく出産にこぎつけました。
この穴のつかい方は、恩師の伊藤瑞凰先生独自のものだと思います。
教わっていて、本当に良かったと思います。
(伊藤先生の講演会、10月にやりますから、鍼灸師の皆さん、来てくださいねー!)
| 鍼灸のあれやこれや | 12:13 | comments(2) | - |
鍼の後では
JUGEMテーマ:健康

鍼灸の治療を受けた後、どう過ごしたらよいでしょうか。
お風呂と お酒のことは、前にも申し上げましたが、
その日は、鍼灸の効果を減らしますので、避けてください。
暑い日や、汗が気になって眠れそうもない、というときは、
時間を置いてから、軽くシャワーを浴びてください。

その他、鍼灸の後は、ゆっくり過ごしましょう。
時々、元気が出たから、と頑張って沢山動いてしまわれる方があります。
大抵は、少し眠くなって、少しだるくなる、
休みたくなる〜身体が回復しようとしている〜状態になりますが、
そうでないときも、あまり、頑張らないで下さいね。

食事も、沢山は食べたくなくなると思います。
少し軽めになさると、より回復が早くなりますよ。

| 鍼灸のあれやこれや | 19:13 | comments(0) | - |
鍼灸も根気よく
JUGEMテーマ:健康

冬ですね〜。木枯らしの寒いこと!
今朝、仕事場に来てみたら、
ドアの前に小さい、少し光ったものがいっぱい・・・
箒で掃きながらよく見ると、松の種でした。
可愛い!そしてよく実っています。
ああ、勿体無いなあ、土ならば芽が出るのになあ、と思いながらちりとりへ。
木の葉も、いつも勿体無いなあと思います。
土に返せたら、と思います。
ゴミの分別がもっと進化して、生ゴミと落ち葉は堆肥に役立てて欲しいのですが・・・・。(飼料などでも)

さて、今日の「鍼灸も根気よく」 ですが。
急に起きた腰痛や、頭痛や、怪我などはそのときだけで良いのです。
若い人なら大抵ぱっと治ります。
が、長くかかる場合もあります。
慢性の病気や、体質の改善、不妊治療など・・・。
また、急になったようなものでも、下地があれば繰り返します。
今は、単純でない場合も多いです。(生活が複雑になっているので)
時々、あの方はどうしていらっしゃるかな〜と考えることがあります。
気長に治療することも大切と思います。

 (最初、楓と書いてしまいましたが松の種でした。
    お隣にとてもきれいな松が植えてあるのです。)
| 鍼灸のあれやこれや | 11:33 | comments(0) | - |
肝炎の検査
JUGEMテーマ:健康

先日、開業して以来初めて健康診断を受けました。
で、いろいろ、今の基準など分かったのですが、
一番の収穫は、肝炎の検査です。
B型もC型も
検査を受けて 異常なしでした。

実は、私は患者さんの治療をしていて、何度も鍼を自分に刺してしまったことがあります。
自分に刺した鍼はすぐ使用済みの皿に移すので、患者さんに使うことはありませんが、
患者さんに使った鍼は自分の手に刺してしまったことがあったのです。

患者さんの中には肝炎の方もあり、そういう場合は、
専用の鍼を使ったり、使い捨てを使っていました。
が、ご自分でわかっていらっしゃらない場合も有るでしょうし、
自分に刺してしまうことは、どうしても、時々あるのです。
でも、感染していませんでした。
鍼はごく細いものですし、血も滅多に出ません。
だから大丈夫とは思っていましたが、これで確かめられました。
気をつけて行かなくてはなりませんが、一安心です。

繰り返し、書きますが、人に使った鍼を患者さんに刺すことは有りません。
自分に誤って刺した場合も同じです。
ですから、こんなことわざわざ書く必要もなさそうなものですが、
使い捨てではないということで気にしていらっしゃる方も有ると思い、
こうして書きました。
(当院は使い捨てではなく、上等の鍼を高圧滅菌にかけて使っています)
| 鍼灸のあれやこれや | 18:58 | comments(0) | - |
捻挫と鍼
金曜日に母が転んで捻挫しました。
朝だったのですが、大して痛くないというので放って出かけました。
夜になって、物凄く痛くて、まったく歩けない、とのこと。
数時間も、正座して仕事してしまったそうで、内踝の下が苺のように赤くなっています。
踝から先は、軽く触っても撫でても激痛が走り、指を動かすことも出来ません。
熱のある部分は赤いところだけで、他は冷えています。
全体に軽く竹の輪、赤いところ以外で痛みが強く、くぼんでいるところにお灸、
それに、流れをみて、上の方に鍼をしました。
ひどいときは、反対側の足に刺すのですが、その時は傷めた足にしました。

次の日聞くと、夜中にひどく痛んだそうです。
そして、明け方急に痛みが止まり、
朝は痛いけれど昨日ほどではなくなっていました。
でも、日曜日に出かけることはできないよね、と、
ちょうど、次の日のお能の切符を頂いていたのですが、
誰かに回さないと、電話しなくては、ということになりました。

ところが、お昼頃になって、母から「もう、電話した?」という電話。
なんと、痛みがぱたっと無くなったそうです。
帰って見ると、赤く腫れてはいますが、普通に歩いています。
腰が今度は痛い、というので腰と足も治療して、
日曜日は無事、お能を二人で観ることが出来ました。
今朝も、大丈夫でした。

今回は、母がしばらく胃の調子が悪く、その後ぎっくり腰や、転んだり、
で、行けそうも無く、切符は私の分だけ買っていました。
直前になって友人が行けなくなり、母に譲って下さったのでした。
思いもかけず、二人で観ることができ、お能も面白くて満足でした。

初めの晩、ひどく痛んだのが良かったのでしょう。
辛いけれど、痛みや熱は修復作業です。
突貫工事だったのですね。

患者さんの経過は、なかなかつぶさに観ることがありませんが、
母のいろいろな病気や怪我は、本当に勉強になります。
お互いに、めでたしめでたし、でした。

(鍼や灸の後、必ず、痛みや熱が出る、ということではありません。
 大抵は、穏やかに治ってゆきます。
 こんな風に劇的な変化もあるのだ ということを書きたかったのです)
| 鍼灸のあれやこれや | 12:30 | comments(0) | - |
その場所ではなく
 
JUGEMテーマ:健康
この頃、つい、私事ばかり書いてしまいましたが、今日は久々に鍼のこと。
前にも書いたと思いますが、鍼の治療では遠くを刺すことが多い、ということです。

よく、治療していると、他所での治療や、自分でなさっていたことを聞きます。
頭が痛いので、治療に行ったら、首と肩に鍼をしたけれど治らなかった、とか、
肩こりなので家族に揉んで貰うがなかなかすっきりしない、など。

そこの場所だけでも何とかなる場合もありますし、すごい名人なら、そういう見分けもつくと思います。
しかし、おおむね、そこの場所だけやっていたのでは、効果は期待できません。

鍼の面白さは、離れた場所、思いもかけないところを刺して治すところにも あると思います。
からだの内外に流れている気というもの。
科学的にはまだ解明されていませんが、昔の人が、経験を積み重ねて、
それこそ二千年以上の月日、考えに考えて、培われてきた 技術です。

もっと言えば、症状よりも、どうしてその症状があるのか、
その人の身体が、どうなっているのか、
これからどうして行けばより健康に生きられるのか、
など、鍼灸の目的は、その場の症状を抑えることだけではありません。

私は、症状を取る、ということも大事だと、こだわってしまう方ですが、
友人の中には、例えば、腰痛の人が来ても腰痛は治さない、と明言する人もいます。
それは、身体が治れば、腰痛も治る、ということなのですが、
確かに、それは理想ではありますが、
やはり私は、症状も治療し、同時に、身体も(体調も)良くしようという方針で行こうと思います。
ごちゃごちゃになるかもしれない、ということを警戒しつつ。
(鍼灸治療は、なんだか、部屋の片付けや、庭仕事とも似ています。
 部屋の片付けは苦手なので、平行して学ばなくては。)


| 鍼灸のあれやこれや | 10:29 | comments(0) | - |
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